薄毛専門クリニックではなく、皮膚科へ行くと多く処方されるのがフロジン液というもの。
男性よりも女性の方が多く処方されるようですね。
フロジン液はミノキシジルと作用が全く違います。
今回はその違いについて調べてみることにしました。
フロジン液の主成分、塩化カルプロニウムとは
フロジン液の主成分である塩化カルプロニウムには、局所的に血管を拡張させ、血流をよくする作用があります。
血流がよくなると、毛乳頭に栄養が行き届きやすくなるため、発毛が期待されています。
塩化カルプロニウムは錠剤もあり、胃に効果的のようです。
ミノキシジルとの違い
血管を新たに作るミノキシジルとは違い、フロジン液は血液の流れをよくするもの。
同じようで全然違います。
具体的に言うと、フロジン液は血管を広げ血液の流れをよくするという作用。
ミノキシジルは血管新生作用のある成長因子(VEGF:血管内皮増殖細胞因子)を増やすことで、既存の血管を枝分かれさせ、範囲を広げるという作用。
他にも『FGF-7』という発毛に特に欠かせない成長因子も増やす作用をもっています。
つまり、フロジン液は血流をよくするだけで、ミノキシジルは血管を作ってもっとより多くの血液を送れるようにするということ。
フロジン液で発毛はかなり難しいかと思います。
どんな脱毛症に向いているのか??
主に症状の軽い薄毛、軽度の円形脱毛症などに使用されるようです。
いきなり、かぶれなどの副作用が多いミノキシジルではなく、まずはフロジン液から試すという方もいらっしゃるようです。
ただ、薄毛の箇所が広範囲、重度の全スカやAGAにはあまり向かないかと思います。
そういった方はミノキシジルの方が大活躍してくれんじゃないでしょうか。
フロジン液の市販薬
市販薬としては、フロジン液と同じ成分塩化カルプロニウムを配合している、カロヤンという育毛剤があります。
ただ、カロヤンには塩化カルプロニウムが1%しか配合されていません。
フロジン液は5%です。
ミノキシジルでも1%と5%では全く違います。
この差はかなり大きいですね。
どうしても塩化カルプロニウム5%がいいという場合は、個人輸入という方法もあります。
フロジン液のジェネリックであるアロビックス外用液です。
佐藤製薬さんのものなので、説明書も日本語です。
ミノキシジルにまだ手を出せない人は、こちらでもいいかもしれないですね。
副作用はあるのか??
まれに副作用がみられることがあります。
<主な副作用>
・頭皮や全身のほてり
・頭皮の発疹
・局所発汗
・そう痒感
・一過性の発赤
・刺激痛
・熱感
など。
気管支喘息や消化器官に潰瘍がある、甲状腺機能亢進症(甲状腺の機能が活発になりすぎる病気)、てんかん、パーキンソン病、重い心臓病を患ってる方は使用してはいけないので注意しましょう。
ミノキシジルかフロジン液
症状の重さによって使い分ける方が良いのかもしれません。
かなり軽度の方ならフロジン液、またはアロビックス外用液でもいいと思います。
ただ、かなり進行している方はミノキシジルの方が良いかと思います。
医薬品はいきなり強いものより、徐々に強くしていった方が良いと思います。
いきなりミノキシジル15%使って、効かなくなったらもっと濃度の濃いもの…というわけにはいきませんから。
現状、ミノキシジルは15%以上の濃度はありません。
ミノキシジル2%から使用し、回復が止まったなと思ったら次に濃いものという感じに変えていけば、15%にたどり着くときには結構回復してるんじゃないんでしょうか。
まあ、今回はそんな感じで。
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