これです。
薬局に置いてあるので見たことある方もいらっしゃると思います。
佐藤製薬の第2類医薬品で、タクトローションとその他タクトホワイトLというものもあります。
タクトホワイトLは酸化亜鉛入りで塗るとすぐ乾燥して白く固まる性質があるので「あせも」には適してますが、皮膚に白くパリパリになって残るので寝る前に塗ることをオススメします。
タクトローションは液体タイプですがべとつかずさらっとした使用感。無色透明なので外出時には大変便利です。
また、ホワイトLのようにクリームタイプではないので髪につきにくく、頭皮に塗るには最適です。
タクトホワイトローションの成分
グリチルリチン酸二カリウム | 0.5g |
塩酸ジフェンヒドラミン | 1.0g |
テシットデシチン | 1.0g |
アラントイン | 0.2g |
イソプロピルメチルフェノール | 0.1g |
グリチルリチン酸二カリウム
グリチルリチン酸ジカリウムは、マメ科の植物「カンゾウ(甘草)」の根や茎から抽出される薬用成分です。
カンゾウは、風邪に効く葛根湯の原料です。
カンゾウから抽出されるのは「グリチルリチン酸」なんですが、これは水に溶けにくく、このままでは使用しにくいです。
これを水に溶けやすくするために「カリウム塩」の形にしたものが、グリチルリチン酸ジカリウムなんです。
カリウム塩は、最近ナトリウム塩のように食塩としても使われ始めている、食品業界も注目している成分です。
また、グリチルリチン酸ジカリウムには炎症を抑える作用があります。
なので、肌荒れの予防や、ニキビの予防・悪化を防ぐ目的で、いろいろなジャンルの薬品や化粧水、洗顔料に使われているんですね。
ほかにも、抗炎症作用ほど強力ではありませんがグリチルリチン酸ジカリウムには抗アレルギー作用やステロイドに似た作用、女性ホルモンに似た作用などがあるとされています。
ニキビや肌荒れの時は、まずこのグリチルリチン酸ジカリウムを使用すると良いでしょう。
塩酸ジフェンヒドラミン
抗ヒスタミン成分で、主に皮膚の炎症を抑えることを目的としています。
痒みを和らげることを目的として、外皮用薬、アレルギー薬、目薬などに配合される。
テシットデシチン
局所麻酔作用のある成分。塗布された周辺の知覚神経に作用して、刺激伝達を遮断します。
切り傷、擦り傷、掻き傷等の創傷面の痛みや、湿疹、皮膚炎、かぶれ、あせも、虫さされ等による皮膚の痒みを和らげることを目的として、主に外皮用薬に配合されています。
アラントイン
コンフリーの葉や根から作られる天然成分です。
細胞増殖作用や消炎作用があり、創傷、やけど、かぶれなどの手当てや皮膚疾患にも使われています。
アラントインの特徴は、アレルギーを抑える抗アレルギー作用です。
収れん効果があるので、肌あれ改善やにきび、育毛剤などに使われ、アトピーやアレルギー、ニキビ用の基礎化粧品にも多く使用されています。
イソプロピルメチルフェノール
殺菌作用や抗真菌作用があり、ニキビや皮膚炎に使用される成分です。
低濃度では作用が穏やかであるため、その安全性から市販の化粧品にも配合されていることがよくあります。
イソプロピルメチルフェノールは広く用いられる成分ですが、長期的な使用によって常在菌が死滅してしまうこともあるので長期的な使用は控えるべきです。
頭皮の赤み・かゆみに有効な成分
頭皮の赤みの原因は、何らかの影響で頭皮が炎症を起こしていることが考えられます。
その炎症に効く成分は、上記で説明したグリチルリチン酸ジカリウムです。
赤みだけでなくかゆみがある場合は、抗ヒスタミン成分の塩酸ジフェンヒドラミン・局部麻酔作用のテシットデシチンが有効です。
しかし、いくらタクトローションで炎症を治しても炎症の原因となる物の使用を控えないと完治はしません。
まずは原因の追及です。
実際にタクトローションを頭皮に塗ってみた
頭皮の状態は全体的に赤く所々に赤い湿疹がありました。
頭皮にある湿疹のうち一ヶ所だけローションを塗ってみました。
結果
翌日には赤みがひいていました。即効性は抜群です。
ただ頭皮が全体的に赤い方が塗るのは困難かもしれません。
その場合はシャンプーに混ぜて使うのも効果的のような気がします。脂漏性皮膚炎の場合に医師から処方されるニゾラールローション。
このニゾラールローション、頭皮に塗る場合はシャンプーに入れてもいいみたいなんです。
それの応用で入れてみてはという考えです。
しかし、あくまで私見ですのであしからず。
湿疹が一つ二つの場合はタクトホワイトLでもいいかもしれませんね。クリーム状なのでちょんちょんって塗ればいいと思います。
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