HARG療法などで使用される【成長因子】とは伝達因子のこと。

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成長因子とは、人の体内に存在する『細胞』に対し分裂を促すタンパク質の塊(集合体)です。

『細胞』は体のあらゆる器官を作り出す『もと』。

『成長因子』は『もと』に対して指令する係。

『細胞』は勝手に動きません。指令係が指示してくれないと働かないんです。

解剖学的に髪は『皮膚』の一部が変化したもの。皮膚も細胞なので、髪の毛も『細胞』で出来ています。

それが『毛母細胞』と呼ばれるものです。

『毛母細胞』は『ケラチン』というタンパク質を溜め込んでいます。

※ケラチンとは髪の99%を占める栄養素

毛母細胞は毛乳頭を包むように存在し、成長因子により常に分裂を繰り返しています。

そうして髪の毛は成長していくんです。

問題の成長因子は毛乳頭の内部にいます。

その成長因子も毛乳頭から『指令』を受けています。

毛乳頭から『指示を出してきて』とお願いされ、毛乳頭から分泌されます。分泌された成長因子は毛母細胞に『分裂して!』と指令します。

この毛乳頭に潜む成長因子を『KGF(FGF-7)』と呼びます。

KGFについては後で書きますね。

実は『成長因子』は年齢や、何らかの原因により減っていきます。

調べによると、薄毛の方は成長因子が不足しているそうなんです。

成長因子が不足すると必然的に毛母細胞への指令が減ります。

結果、髪の成長が減少するんです。

そうして、髪はやせ細り、弱体化。産毛が精いっぱいになってしまうんです。

よく言われる、老けると髪が減っていくと言うのは『成長因子が不足し、毛母細胞の分裂が減る』からなんですね。

だから、成長因子は非常に大切なものなんですね。

育毛に必要な成長因子

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成長因子の種類は相当あります。もちろん体内の細胞を作る組織ですから当然です。

その中でも、育毛に必要なのはごく一部。

  1. KGF(ケラチノサイト成長因子)
  2. FGF(繊維芽細胞増殖因子)
  3. VEGF(血管内皮細胞増殖因子)
  4. IGF(インスリン様成長因子)

上記の4つと言われています。

※育毛に必要な順に並べています。

KGF(ケラチノサイト成長因子)

前述した、毛乳頭から指令を受け、毛母細胞に『分裂して!』とお願いする成長因子です。

KGFは、実はFGFの一つでFGF-7に属します。FGF-7の中でも特殊なので別名扱いなんです。

KGFは通称『発毛促進因子』と呼ばれるほど、育毛には必要不可欠なもので、薄毛の方はこのKGFが不足していると言われているんです。

このKGF、実はミノキシジルを塗布することによって毛乳頭から分泌されるんです。

ミノキシジルの発毛作用は2つの成長因子によるものです。そのうちの1つが『KGF』ということなんですね。

KGF(FGF-7)は髪に超重要!必須!と覚えておいてください。

FGF(繊維芽細胞増殖因子)

FGFは23種類あります。そのうちの一つが先ほどのKGF(FGF-7)です。

残りの22種類、全部は重要ではありません。

22種類のうち以下の3種類だけです。

  • FGF-1
  • FGF-2
  • FGF-10

※他にも色々ありますが、特に重要なものだけです。

FGF-1 と FGF-2

FGF-1とFGF-2は『頭皮の皮膚の細胞分裂』、それと『血管新生』を促す成長因子です。

血管新生とは頭皮に張り巡らされている毛細血管を、拡張する(広げる)作用の事です。

毛細血管を増やせば、毛乳頭への栄養がより多く供給されるようになります。つまり、太く健康的な髪が生えるよういになるということ。

実はこの『血管新生』はミノキシジルの発毛作用の2つのうちの1つ、『VEGF』による作用でもあるんです。

要は、『VEGF』と『FGF-1』と『FGF-2』は同じ作用を持つ成長因子ということです。

ですが、FGF-1とFGF-2は実は、VEGFより血管新生の作用が強いらしいんです。

つまりは、FGFのほうがVEGFより『優れている』ということなんですね。

FGF-1とFGF-2も必須!と覚えておいてください。

FGF-10

別名KGF-2と呼ばれています。

働きとしては、FGF-1と同様で、髪に必須と思われますが、詳しい情報がありませんでした。

KGF-2と言われるほどなので発毛促進因子なのでしょう。

VEGF(血管内皮細胞増殖因子)

FGF-1とFGF-2と同様。血管新生作用があります。

ミノキシジルによって分泌される成長因子で、働きはFGF-1とFGF-2には劣ります。

FGFと同じなので、詳しい説明は省きますね。

IGF(インスリン様成長因子)

IGFの中でも育毛に効果的と言われているのは、IGF-1です。

インスリンとは、糖尿病患者が注射する『インスリン注射』のインスリンとは全く異なるようです。

主な働きは2つあり、1つ目は主にコラーゲンを増やしたり、汗腺の働きをよくしたりして、皮膚の状態を保つ作用。

もう1つが毛母細胞の動きを活発化させ、髪の『成長期』を長くする作用。

毛母細胞や頭皮をサポートする必須な成長因子のようです。

IGFもサポート的に必要だ!と覚えておいてください。

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まとめ

成長因子についてまとめてみましたが、やっぱり分かりにくいですよね…

  • FGF-7
  • IGF-1
  • VEGF

上記の3つさえ覚えておけばいいと思います。

まあただ、成長因子を知らないといけないようなことはまずないので、髪の毛はこの成長因子があるから生えてくるんだって思ってくれればいいと思います。

ちなみに・・・

成長因子配合育毛剤なんていう育毛剤が最近増えてきていますが、残念ながら成長因子はまったく保存がききません。

成長因子を注入したいのなら、HARG療法しか方法はありません。

成長因子は特殊な方法でしか保存ができないので液体化させたら2週間と持ちません

腐るという意味ではなくて、成長因子のもつその性質が失われてしまうからなんです。

詳しくは、別ページに書きますが、成長因子配合育毛剤を買うなら、医薬部外品の脱毛予防ができるタイプにするべきでしょう。

脱毛できるタイプでも、分泌を促すタイプであれば多少はいいかと思われます。

薄毛
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マネーバッファロー

コメント

  1. […] 引用元:僕の頭皮改善マニュアル […]

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